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ノンアメリカニゼーション。

ごく普通の日本人がアメリカの田舎で生きていく記録。

アメリカの大学院を選んだワケ

2013年の春に日本の都内の私立大学を卒業した後,9月からアメリカの大学院博士課程(Ph.D.)に進学しました.今回の記事は,自分がアメリカの大学院を選んだ理由を振り返ってみようっていう,ちょっとまじめな回.

 

 

1.英語

最初の動機は,多分英語をちゃんと喋れるようになりたかったから.昔から英語はどちらかというと得意な科目でした.とは言っても,大学入学時のTOEICは600前後と決して英語ができると胸張って言えるようなものではなかったけど...「英語が仕事に使える」とか抜きに,英語を使って色んな国の人とコミュニケーション取りたいなーと単純に考えていたのが始まりだったんだと思います.

やっぱり日本国内で英語能力を伸ばすのには限界があると思うんです.大学時代は英語サークルに入っていたけど,ディスカッションで話す相手はいつも日本人.だから発音も良くならないし,間違った文法でも誰も指摘してくれない.英会話スクールとか言ったら少しは伸びるかもしれないけど,週1回1時間とか行くだけでも結構お金が掛かってしまう.日本でも英語の伸ばせる機会は色々あるのかもしれないけど,それだったら手っ取り早く海外に行ったほうが良いのかなーと.

でも,それだけだったら交換留学行けばいいじゃんって話なんですよね.一年もいればある程度英語も上達するし,外国人とも交流できるし.勿論あえて大学院で留学したのは他にも理由があるワケです.

 

2.経済面

これが大学院の,更に言えば博士課程(Ph.D.)を選んだ一番大きな理由.あまり知られていないかもしれませんが,アメリカの理系の博士課程は,卒業までにほとんどお金が掛かりません.

どういうことかというと,アメリカの大学院の博士課程の学生っていうのは,教授に雇われている被雇用者のようなポジションなんです.研究やプロジェクト(Research assistant),もしくはTeaching assistnat等の仕事をして,その対価として学費+生活費を出してもらうシステムになっています.俺も今,Research assistantとして働いていて,学費と給料(生活費)をもらって研究しています.給料は地域や学科によって異なりますが,上位校なら大体月15万〜20数万円程度貰えるらしいです.

 これが日本の大学院との一番の違いかな.勿論学生は雇用される身だから,研究をサボって遊んでばっかりいるとクビになってしまいます.だから皆一生懸命研究する⇒教授が更に研究費を取ってくるっていう良いループが出来ているんです.更にお金をほとんど払わずにアメリカで博士の学位を取れるというシステムのおかげで,世界中から優秀な人材がどんどん集まってくる.このシステムのおかげで,アメリカの科学技術がどんどん発展してるんです.

 

その象徴とも言えるのが,大学院の国別の人数比率.俺の学科は経営工学という,数学・統計学・経済学を融合したような学問.そのためか,インド人の比率がかなり高いんです.他にも中国・韓国のアジア系の学生も台頭しています.逆にアメリカ人はほとんどいません.日本人は残念ながら俺しかいないけど,その他にも色々な国からアメリカに学位を取りに来ている人たちがいます.

最初は,「金かかんないなんて最高じゃーん!」みたいな軽い考え方だったけど,このシステムが学生・教授双方にとって最高の環境を生みだしているんですよね.深い.

 

3.研究

世界大学ランキング(http://www.shanghairanking.com/ja/ARWU2014.html)をみてみると,上位100位のうち半分がアメリカの大学が占めています.ということは,世界的な著名な教授もアメリカの大学に属してる可能性が高いということ.アメリカの大学ではよくセミナーが開かれ,その分野で第一線で活躍されている先生が世界各国から訪れ,最先端の研究内容をプレゼンテーションしてくれます.自分から積極的に参加していけば,どんどんコネクションを広げることもできる.俺は卒業後は一般企業で働くつもりだけど,アカデミアに残りたい人にとっては最高の環境なんじゃないかな.

ただし,アメリカに行けば最先端の研究ができるっていうワケでもないので注意.研究室のお金は,教授が企業/国から研究資金を集めてきたもの.だからあんまりお金のない研究室は学生数も少なく研究設備も充実してないケースも... 大学のランクだけ見るんじゃなくて,どの研究室に行きたいかが大切なんだと入ってから気付きました.幸い俺の研究室は賑やかで活気あふれる研究室でした笑

 

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色々偉そうなことを書いてきたけど,結局は「英語喋れたらかっこいーよなー.え!?アメリカの博士ってタダで行けるの!?じゃあ目指すっしょ!!」っていう何とも不純な動機から始まったんです.ちなみに卒業まで平均5年かかるそうなので,あと3.5年程かかる計算に...

 

こんな不純な動機からアメリカに来た普通の日本人が最後までやりきれるのか,乞うご期待!(たぶん無理